日別アーカイブ: 2016年4月2日

酒井氏浮気陣屋(滋賀県守山市)

酒井氏浮気陣屋

幕府旗本・酒井氏の近江国内における採地陣屋。
寛永年間、酒井忠吉による設置。

元は三河国刈谷藩の藩領。
寛永年間に旗本寄合・酒井忠吉が栗太郡・野洲郡・日野郡に5千石を与えられ、陣屋を設置した。
以降、幕末まで旗本酒井氏の領地となる。
城域と考えられる一帯は宅地造成されており、遺構は存在しない。 続きを読む

安養寺城(滋賀県栗東市)

安養寺城

長享・延徳の乱(鈎の陣)における足利義尚方の陣所。
1487年、足利義尚が安養寺を城塞化して陣所とした。
安養寺は740年に聖武天皇の勅願によって良弁僧正が建立した寺院で、金勝寺25別院のひとつに数えられる。

六角高頼討伐のために近江に出陣した足利義尚は、安養寺に陣所を構築。
しかし、甲賀衆の襲撃によって長期化が予想されたため、真宝館(現在の永正寺)に陣を移した。
寺はそのときの戦火で焼失し、大永年間に再建。
1570年には織田氏と争う六角氏が同地に陣を構えており、寺は再度焼失している。

現在の安養寺は1684年に慧堅によって再興。
周囲には低土塁と思われる地形と空堀が見られ、寺院城郭の姿を残す。
安養寺境内は高速道路で寸断されており、当時はさらに北側に広がっていたものと思われる。 続きを読む

出庭城(遠藤屋敷)跡(滋賀県栗東市)

出庭城跡

三上藩・遠藤氏の居城のひとつ。
遠藤胤親が近江国内に所領を得た1598年頃に築城されたものと考えられる。

出庭集落にある出庭神社を中心に、集落一帯が城域とされる。
付近の住宅地内に「遠藤屋敷」と伝わる場所があるが、同一の城かは不明。

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