滋賀県は律令制上の近江国と完全に一致し、「近江を制する者は天下を制す」の言葉が示すとおり、畿内と北国・東国を繋ぐ陸上交通の要衝として重視されてきました。
それ故に近江の歴史は戦乱の歴史であり、城の歴史でもあります。
平安時代中期から室町時代にかけて近江一円を支配した佐々木氏一族(六角氏・京極氏など)の城、戦国時代に台頭した浅井氏の城、織田信長・豊臣秀吉が政権を担った安土桃山時代の城、各地に割拠する小豪族たちの城、比叡山延暦寺や一向宗などの宗教施設から発展した城など、それぞれの時代、それぞれの地域ごとに特色を持つ多種多様な城跡を楽しめることが滋賀県の城跡探索の魅力です。