元亀年間の織田信長と足利義昭の抗争における足利方の砦のひとつ。
1573年、山岡景友による築城。
1573年1月、足利義昭は織田信長との対決姿勢を鮮明にし、今堅田および石山に砦を構築。
石山の砦には、前年に山城半国守護に任命された山岡景友が入城した。
その翌月に柴田勝家に攻められ、織田方に付いた兄・山岡景隆の説得に応じて降伏。
以降、景友は佐久間信盛の与力となる。
石山寺の背後にある羅漢山(標高190m)の中腹に位置する。
山頂の羅漢山公園に続く散策路の周囲に曲輪跡や土塁痕が残り、山頂から北側に堀切や竪堀と思われる地形が確認できる。
砦は築城中に落城したものと考えられ、その全容は不明。 続きを読む