柏木神社城(滋賀県甲賀市)

柏木神社城

旧甲賀郡北脇村にあったとされる城砦。
築城時期・築城主など、詳細は一切不明。

柏木神社拝殿の北側、土塁を隔てた先の竹藪内に位置する。
南北60m、東西30mほどの規模があり、空堀で囲まれた曲輪跡が明瞭に残る。
南辺と東辺に深い空堀跡が残存しており、神社境内と城域を隔てる南辺の土塁は堀底からの高さが約5mに及ぶ。
西辺は道路造成で遺構は消滅したものと思われ、北辺には水路が残る。
また、拝殿の周囲も土塁で囲まれていることから、神社全体が城塞化していた可能性も考えられる。

柏木神社は、伊勢神宮の御厨(柏木御厨)である柏木荘16ヶ村の鎮守。
南北朝時代に山中氏が伊勢神宮祭司によって柏木御厨の地頭職に任じられて同地を領したことから、山中氏に関連した城砦であった可能性が考えられる。
社伝によると、柏木神社は1580年に織田氏の軍勢に攻められて焼失している。
しかし、山中氏は1574年頃には織田氏に服属しており、柏木神社の焼失に山中氏が関連していたのかは不明。

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所在地

滋賀県甲賀市水口町北脇

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