石山本願寺の支城のひとつ。
詳しい時期は不明だが、元亀年間の織田氏との抗争(石山合戦)に際して石山本願寺の出城として築城。
安田砦は石山本願寺の東の防衛を担っていた出城のひとつ。
天正8年7月13日(1580年8月23日)、織田方・佐久間信盛に攻められて辻砦とともに落城。
それによって石山本願寺は孤立無援となり、顕如退去後も抵抗を続けていた教如は遂に同地を退去した。
城砦の名称と石山本願寺との位置関係から旧茨田郡安田村(現・大阪市鶴見区安田)にあったと推測されるが、詳しい位置は不明。
安田村は1533年に若江郡安田村の住人が大和川からの水難を避けるために移住したことに始まり、その中心にある安田住吉神社付近が台地の先端にあって城の存在を窺わせている。 続きを読む