小出山本陣屋(兵庫県豊岡市)

小出山本陣屋

幕府旗本・山本小出氏(水上小出氏)の陣屋。
1666年、小出英勝による設置。
山本小出氏は1666年、小出英勝が1千石を分知されて旗本になったことに始まる。

出石藩主・小出吉英の死後、その遺領5万石は長男・吉重が4万5千石で相続し、残りは二男・英本に出石郡2千石(倉見小出氏)、三男・英信に養父郡2千石(大薮小出氏)、四男・英勝に気多郡1千石(山本小出氏)を分知されて旗本小出氏3家が成立。
山本小出氏は気多郡山本・水上・八代中・芝・祢布の5ヶ村に所領を持ち、山本村に陣屋を設置。
明治維新に至るまで、8代に渡って同地を領した。
陣屋は1814年の時点で既に無人であったことが、伊能忠敬の『測量日記』より確認できる。
1749年に水上村の三木氏邸に代官所が設置された際、廃止されたものと思われる。

陣屋があったとされる付近には「御屋敷」の旧地名が伝わる。
しかし、道路拡張によって土地はほとんど消滅し、遺構は特に残っていない。

所在地

兵庫県豊岡市日高町山本

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