日別アーカイブ: 2018年6月9日

下久世構(京都府京都市)

下久世構

旧乙訓郡久世にあった集落の構え(堀や土塁で囲んだ防衛設備)。
鎌倉時代の成立と思われるが、詳しい時期は不明。

京都市立久世中学校を東端とし、国道171号線を隔てて西側の住宅地までが集落の範囲と思われる。
集落の南には室町時代の久世氏の居城・下久世城が位置しており、国道の東辺を境に西側が一段高くなっていることから、下久世城を高所の西端にして桂川に向かって集落が広がっていたことが推測される。 続きを読む

久我東環濠(京都府京都市)

久我東環濠

旧乙訓郡久我にあった環濠集落。
発掘調査で検出された遺物より、14世紀前半に成立したものと思われる。

京都市立久我の杜小学校および、その東側と南側の住宅地が集落の範囲となる。
1984年から1987年に渡って実施された小学校建設に伴う発掘調査にて、室町時代の環濠を伴う集落跡が検出。
また、その下層からは平安時代後期に遡る沼状遺構や建物痕が見つかっている。
遺構はないが東側に広がる水田が住宅地よりも低くなっており、その境界が集落の東端であったことが伺える。

遺跡としての名称は『久我東町遺跡』。 続きを読む