金蓮寺(四条道場)(京都府京都市)

金蓮寺陣所

洛中・洛東における戦いで陣所として利用された寺院。
金蓮寺は1311年に浄阿真観が後伏見上皇より祇陀林寺を賜り、寺院の名を『金蓮寺』と改めたことに始まる。

1356年、佐々木道誉が一族の戦死者を弔うために宅地を寄進。
足利義満の庇護を受け、1489年に足利義尚の葬儀が同寺で行なわれるなど、足利将軍家との関係を深めた。
戦国期には洛中・洛東における戦いで陣所として利用され、1558年の北白川の戦いでは三好長慶が同地に陣を置いて足利義輝・細川晴元と対峙。
1573年に織田信長が足利義昭追放のために入洛した際、同地に陣を置いている。
寺院は度々焼失しては再建を繰り返したが、1864年の禁門の変で類焼したことを最後に現在の京都市北区鷹峯に移転した。

東西を浄心寺から新京極通、南北を四条通から新京極公園付近までを範囲とする方形の区画にあったとされる。
その立地から『四条道場』とも呼ばれた。

所在地

京都府京都市中京区中之町

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