妙覚寺(京都府京都市)

妙覚寺

日蓮宗の本山(由緒寺院)。
1378年、妙顕寺の僧であった日実が小野妙覚の外護を受けて創建。

創建当時は四条大宮にあったが、1483年に足利義尚の命で二条衣棚に移された。
1536年の天文法華の乱で焼失。
1542年に後奈良天皇が法華宗帰洛の綸旨を下し、1548年に同地に再建された。
1572年、織田信長が入洛時の宿所として使用している。

1582年6月21日に発生した本能寺の変では、前日より信長の嫡男・織田信忠が宿所としていた。
信忠は変を察すると東隣の二条殿に移って明智光秀の軍勢に応戦し、戦死。
そのときに二条殿が焼失したことが『兼見卿記』などから確認できるが、妙覚寺に戦火が及んだかは不明。
1583年、豊臣秀吉の命で現在の京都市上京区清蔵口町に移転した。

現在、同地には「上妙覚寺町」「下妙覚寺町」の地名が残るに留まり、当時の面影を伝えるものはない。

所在地

京都府京都市中京区上妙覚寺町・下妙覚寺町

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